スーパーな存在は健在 選ばれたものだけが乗ることができる車の階級社会

自動車はその昔、身分の高いものしか乗れないものでした。 今や大衆車が全盛ですが、そうした時代の名残を残すものがスポーツやスーパーカーにはあると思います。 庶民の憧れであり、妬みの象徴。 乗るものは特別な存在であることを誇示するような存在感。 所有者がオーナーとして誇りを持てること。 イギリス車がスポーツでは有名ですが、日本ではトヨタ2000GTが数ある中でも存在感を放っているようですが、日本車にはあまり華というかブランドイメージが低いように感じます。 バブルが崩壊した後でもNSXやGT-Rなどのスーパーカーを生産し続けていますが、エコノミーブランドのイメージはぬぐえないと思っています。 スポーツカーのテストコース「ニュルブルクリンク」でのタイムアタックもまだ盛んにおこなわれていますが、結局はタイムが速くても存在感という意味での日本車は世界に認められているのか疑問ではあります。 ブランドよりも実用性。そういった印象のあるスポーツは北米では好調な売り上げを記録しているようですが、他の地域ではどうなのでしょうか。 とはいえ、鑑賞するだけなら無料の存在。テレビゲームなどでも試乗できてそのすさまじい性能を堪能できます。ほとんど問答無用でとにかく速い。スキルで走るというよりも圧倒的な性能でクルーズするような走りの質。 国産スポーツの代表格のGT-Rには期待大です。ホンダもトヨタも一般向けに市販されるスペシャルな車を生産する気がないようですし、世界的にも「速さ」「動力性能」そして「価格」と日本車らしいコストパフォーマンス。 ですが、プレミアムとしての地位を築けているのかにはまだまだ疑問符が残るところです。 日産自動車のハイパフォーマンス路線の象徴的存在で、ルックスも未来的で精悍。個人的には試乗してみたい一級の存在感ですが、でももちろんその夢はかないそうにありません。 ゲームや想像の世界でしか乗れないものなのは今でも変わらないようです。そんな階級社会を象徴するのがスポーツカーでもあるわけで、それこそが格別なんでしょう。 対して庶民の味方コンパクトカーやミニバンなどはまだまだ元気で性能・価格の両面でもベストパフォーマンスでしょう。 こうした車たちでも一般人には重荷になりがちな重量級の維持管理費ですが、軽くてコンパクトな車なのに相変わらず重くのしかかりそう。 これで諸費用を気にせずに気分次第でドライブできたら・・・。マイカーにあこがれる中年のつぶやきでした。